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地域密着の企業が躍進する最も効果的な行動

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ZERO TO HERO ~地方創生リーダーシップ~
【第7回 (鳥取県倉吉市)】

この連載では地方創生時代にチャレンジを続ける、
日本各地の改革者を紹介しています。
それにプラスして、ほんの少しのノウハウと、
それにまつわるITのサービスも同時にシェア。

HAPPY READING!

 

言葉だけではなく、具体的な行動を!

「地域社会を明るく」
「子どもたちに未来を」

地方創生時代に多く見受けられる言葉です。

では、そのために起こせる具体的なアクションは?

色々あると思いますが、通常そこに伴うのは
企画だったり、予算だったり、調整だったり…。
正直、時間もエネルギーもかかりますね。
当事者が増えれば、実行も遅くなります。

だから、その前におすすめしたいことがあります。

それは地域の小さな会社が率先して、
楽しく格好いいユニフォームをつくること!

一社でも地域で見たこともないような
クールなユニフォームを身にまとえば、
その地域の輝度はグンと上がります。

一社でも業界の常識の枠を超え、
ユニフォームを一歩進化させれば、
それに憧れる子どもも出てきます。

「自社のユニフォームを今一度深く考え、
地域・業界の未来を明るくする目的で刷新する」

これが今日シェアしたい地方創生の新発想です。
これなら簡単に形にできます。
一社や一店の独断で実現できます。

実際「ユニフォームをクールにしたら入社希望者が増えた」

という声も多く聞かれます。

そう、格好いいユニフォームは優れた“求人策”でもあります。

この一石三鳥を成し遂げた
鳥取の小さな会社を紹介しましょう!

 

一瞬で山陰に浸透。赤白チェックのシャツ軍団

山陰地方で「赤白チェックのシャツの会社といえば?」と聞けば、
多くが<流通>という社名を出すことでしょう。

<RYUTSU>は運送・観光・引っ越し等々、
主にトラックやバスを使った業務を行う、地域の老舗企業です。

 

赤<チェック>シャツ軍団といえば、地元でも有名!

 

その他にもハチの巣の駆除からペットの葬儀、
地元のプロスポーツの試合を含むイベントの運営など、
ロジスティックス周辺に発生するサービスをこなす会社です。

「それを“地域密着サービス業”と、自分たちは呼んでいます」

こう人懐っこい笑顔を浮かべて話すのは社長の江原剛さん。

「でも、やみくもに事業を増やしているわけではありません。
地域の方に耳を傾けていたら、自然とできた事業なんです」

その事業数は10以上。地域で流れているTVコマーシャルやHPも、
どうりで社員が耳を傾けるポーズで統一されているわけです。

スタッフ数はパート含めて100名以上。
山陰全域にわたる事業所を取りまとめる、
その手腕にも注目が集まる若き経営者です。

 

地域の声に耳を傾けることに目をつけた社長の江原剛さん

 

特にユニフォーム改革はメディアに多々取り上げられ、
瞬く間に地域に認知されました。

「刷新のきっかけは大手引っ越しブランドの傘下からの脱退でした」

では、その話題のユニフォームの話を聞いてみましょう。

 

新ユニフォームで求人は2倍。存在感は無限大!

なぜ赤と白のギンガムチェックのシャツに?

「引っ越し業は、お宅へ伺わせていただく仕事。
奥さまにスタッフの爽やかさのようなものを感じていただきたく、
アメリカンカジュアルにしました」

このユニフォームへのこだわりは?

「靴まで徹底しているところ。<アディダス>の
名作・スーパースターの靴ヒモを赤に替えて使っています。
引っ越し屋の靴は見られています(笑)」

これに伴いダンボールから車のラッピングまで
デザインを統一。ガムテープは「売ってもらえますか?」と
聞かれることも多いそう。

 

お客様にも大人気!の赤白ギンガムチェックのガムテープ

ユニフォームは一因ですが、これで入社希望者は2倍。
女性でジョインを希望する人も格段に増えたそうです。

「典型的なローカルで不人気な業種ですが、
うちは不人気企業ではありません」

また、この動きをマネする会社も地域に増えているようですが、
そんなユニフォームの刷新競争も江原社長は大歓迎の様子…。

「人が集まるところに仕事は集まります。
山陰の未来のためにも、各社・各店がユニフォームを真剣に考え、
それにより少しでもみんなで地域を明るくできたら
色々なものが、ここに集まってくるのでは?」と。

 

繰り返します。

 

クールなユニフォームは地域を創生する力があります。

新ユニフォームに“会社のなりたい姿”を反映する

もしユニフォームを変えたいという方がいるならば、
江原さんの次の助言を参考にしていただきたいです。

「いずれユニフォームを変えるつもりなら、
いつかは必ずかかる費用です。
ならばベストなタイミングで最高の費用対効果を求める。
すると、それは有効な投資になります」

でも、大胆に変えるためには、どうすれば…?

「社内の声を重視し過ぎると“ザ・業界型”になります。
各業種、歴史の中で育まれた従来型のユニフォームは、
すでに完成された形でありますからね。
でも、ユニフォームで会社の独自性・メッセージを伝えるためには、
思い切ったモデルチェンジが効果的。
企業としてのメッセージや将来なりたい姿、
これがユニフォームとリンクしていることが大事です」

 

ユニフォームに思いを込めて
ユニフォームに思いを込めて

 

しかし、その思い切ったモデルチェンジは
社内反発を生みそうですね…?

「お客さまや家族に『それいいね!』って言われれば
すぐに収まります(笑)。仮に無難なものに変えても
必ず反発はありますから」

さすが、経験者ならではの深いアドバイスです。

本連載では最後に話題に関する
ITサービスも紹介しています。

今日はサービスというよりもサイト。
世界で人気の“ファッションブログ”を、
ご紹介して終わります。

 

ウィメンズ:
http://www.tuulavintage.com/
http://celebinspire.tumblr.com/

メンズ&ウィメンズ:
http://streetpeeper.com/cities/tokyo?type=street_peep

メンズ:
http://www.meninthistown.com/
http://stayclassicblog.com/

<流通WEB>
http://ryu-tsu.jp/

<流通FB>
https://www.facebook.com/ryutsu.jp/

 

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