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Uターン組の「U」は、優秀の「U」

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資格より、学歴より、コミュニケーション

お客さまに伝える…。
チームに伝える…。
上司に伝える…。
協力会社に伝える…。
世間に伝える…。

仕事のほとんどは「伝える」でできています。
地方創生がらみの仕事ならば、
そこはなおさら。

町づくり・町おこしの現場では、
伝えることや相手が倍増します。

町づくり・町おこしの現場では、
みんなが意見を持っています。

その中でリーダーシップを発揮するには、
結構なコミュニケーション力が必要です。

だから、UターンやIターンを考えているなら、
徹底して今から勉強すべきはコミュニケーション。

基準として「同世代の2倍くらい伝達力に長けている」、
これを目指すといいでしょう。

 

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目は口ほどに…

 

これはUターンをして、家業にジョインする場合も同じです。
家業を発展させることも、また地方創生です。

でも、実際よく聞きますよね…。
実家に戻ったものの、現経営者である親と折りが合わず、
結局は離れ離れになってしまうファミリー…。

「あいつには、まだわからん」と言う親。
「その考えは古いよ、おやじ」と言う息子。

どちらが本当に正しいかはわかりません。

でも、戻ってきた息子がコミュニケーション力において
少しでも優秀であったら、無駄な争いは避けることができたはずです。

 

彼女は…かなり秀でている

無駄な争いを避け、時間とエネルギーを
家業の発展やお客さまのために使う。

これがあるべき姿です。

そこでシェアしたいのが、
小さな町のお菓子屋さんのストーリー。

半端ない積雪とジャガイモで有名な
北海道は倶知安(くっちゃん)にある、
<お菓子のふじい>というお店です。

 

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雪とジャガイモのコラボーレーション!?

 

「とりあえずとか、やむを得ず実家に帰る。
そんな発想で帰るのは避けたかった」

こう語るのは25歳の時に、
人口1万5千人の倶知安に舞い戻り、
瞬く間に実家をメディア露出の常連組に
進化をさせた、娘の藤井千晶さん。

実家に帰るからには「地元が好き」という想い、
「自分でお店をやりたいから仕事を継ぐ」というスタンス、
これらを強烈に持たなければいけないという
信念の持ち主です。

「そうじゃないと生涯親の言いなり、地域の言いなりになってしまう。
自発的なことが一つもできない自分になってしまうと思うんです」

 

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意気込みが違います

 

なるほど、コミュニケーション力以前に、
考え方で秀でていることがうかがえます。

結果として、今お店は絶好調。

ブランディングやスタッフィングにも成功し、
シャッター街になりつつあった駅前の商店街も、
<お菓子のふじい>の成長に刺激を受け、
ユニークなお店が生まれ続けています。

 

「意見」だけではなく、「意見に数字」

「でも、1年目なんて何をやってもダメ出しです」

ブログを始めても、即やめさせられたという事実が、
当時の状況を物語っていますね。

そこで千晶さんが行き着いたのは、

「家族だからこそ数字を用いて意見する」という手法。

例えば、両親時代の<お菓子のふじい>には
定休日がなかったそうです。

店舗の上に住んでいたので、
「開けておく→売上が立つ」という発想です。

が、スタッフのためにも定休日を設け、
営業にメリハリをつけたかった千晶さん。

最後は渋る両親から定休日を
勝ち取ったのですが、

これには後日談が…。

ご両親は定休日を設けて1年後、
売上が下がっていたら文句を言おうと
決めていたそうです。

でも…

「『これじゃ文句言えない』って言ってました(笑)」

新商品の開発、POP・売り場・包材の工夫等、
<お菓子のふじい>が行った新挑戦は他にも
星の数ほどあります。

 

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パイの中にミニ大福「もちパイ」

 

その一つ一つを、ただ「やりたい!」と言うのではなく、
数字と共に想いを示してきたこと…。

一つ一つ“その結果”を振り返ってきたことが、
今日の<お菓子のふじい>をつくっています。

そして、この上手な家族間コミュニケーションが、
倶知安という町の盛り上がりにつながっています。

 

企画書?数枚のワクワクする写真でいい!

倶知安駅前の盛り上がりを彩る新店の多くは、
<お菓子のふじい>に合わせるかのように
今では火曜日を定休日にしているそうです。

実家を継ごうと考えている方々に
千晶さんからメッセージが届いています。

「『親はわかっていない』とけんかになるなら、
掃除とか小さなことをコツコツしてみましょう。
掃除をして怒られることはないです(笑)」

なるほど…。

「あと親のことを外で悪く言ってはいけません」

千晶さんも、かつてやってしまったそうですが、
第三者から耳に入ると親を相当傷つけるそうです。

逆に褒め言葉ならば、関係性は格段に良くなると…。

いずれにせよ、今日のレッスンは地元に戻り、
地方創生に貢献したいなら、
コミュニケーションの達人として帰ること。

その際には「数字」…、

そして僕は「イメージの共有」も大事だと考えています。

地方創生の仕事で、
僕がイメージの共有に使うのが、
この<ピンタレスト>というサービス。

https://jp.pinterest.com/

世界中のハイセンスな画像が集まったサイトです。

新しいことを始めるときは、
言葉や文書で説明するよりも、
写真を示して「ほらほら、こんなの!」と、
当事者間でイメージを共有するのがスマート。

プロジェクトが早く、そして正確に進みます。

 

 

4章目の写真

 

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